「初心忘れるべからず」
って言葉があるけど、これって中々忘れがちな言葉だ。
彼らは音楽を始めた頃の気持ちを常に忘れていない。
年を重ねるに連れて様々な経験をし、吸収して迷わされることも多々あるけれど、決して左右されない。
そんな気持ちがこのアルバムから伝わってきた。
このアルバムを制作するにあたって、かなりてこずったらしいけど、結果凄く純粋にTROIKAというバンドを提示できたアルバムになったんじゃない? 俺はこのアルバムを聞いて大阪の天王寺にあるライブハウス「不思議の国のアリス」でプレイしてた二人を思い出した。 アントンとヨシヒロがこのライブハウスでプレイしてたのを俺はよく観に行ってた。(ひそかに好きでした。ひひひ)かれこれ約10年位前の話。 この頃の二人と今のTROIKAが俺はどうしてもリンクしてしまう。ってか、この二人は全く変わってないのよ、多分。 音楽、社会、仲間に対する姿勢が時代と場所が変わっても当時のままなんです。
それで、当時のバンドで俺が好きだった曲で「花火」って曲があったんだけど、今回の「NEVER」がその当時の気持ちを思い出させてくれた。なんか目頭熱くなるよね、この曲。すげー良い曲(月並みですまん) 間違いなくTROIKAの代表曲。リスナーの心掴んだね(笑) 他にもいい曲はたくさんあるけど、俺のお気に入りは、しいて言うなら「極上メロディー」。俺の中ですげーヒット!タイトルどおり極上(笑)中盤のベースからギターソロに入る所がゾクゾクきたね(笑) この曲だけじゃなくて全体的に飽きることなく、それでもってそれぞれの曲に個性があって、不自然じゃなくてあっという間に聞けてしまうアルバムです。 ギターも聞く人間の感情に触れる良いギターを弾いてるね。テクニックも勿論の事、ギターの音に弾き手の感情が乗ってるって感じ。だから聞く側にもスリルとか悲しさとか、言ってしまえば「喜怒哀楽」を感じれる。 歌もさ、アントン語?アントン節って言うの?なんか独特なモノあるでしょ?これは昔っから変わってない(笑)でもこれがいいのよ。アントンここにありって感じがさ(笑)
彼らは確実に自分たちの人生に深く、消されることの無い足跡を残している。 迷ったり、悩んだり、前を向けない時は彼らの足跡を辿って行けば良いと思う。 ロックは音楽だけじゃなくて生き方でもあるから。彼らはまさにそれをやってのけてる。 これからも足を止めずに進んで行ってくれ。 俺たちはTROIKAの行く先を見てみたいから。
ファーストアルバムおめでとう。 三十路らしくないアルバムを作ってくれて俺は嬉しいです(笑)